「パワー・オブ・ラヴ」(英: The Power of Love=愛の力)は、元々ジェニファー・ラッシュ(英語: Jennifer Rush)が歌ったパワーバラード。ローラ・ブラニガン、エア・サプライやセリーヌ・ディオンなどいくつかの歌手によってカバーされ、数ヵ国語に翻訳もされているなど、ポップスタンダードになっている。
ジェニファー・ラッシュのヴァージョン
この曲は1984年にジェニファー・ラッシュによって最初にレコーディングされた。
チャート
ローラ・ブラニガンのヴァージョン
ローラ・ブラニガンバージョンは原題「The Power of Love」にあるTheが付かず「Power of Love」として、1987年の彼女のアルバム『タッチ』に収録された。このアルバムはデイヴィッド・カーシェンバウムがプロデュースを担当しており、この曲は1987年10月にアルバムからの2枚目のシングルとして発売された。目下のところ、彼女にとって最後のTop40ヒット(最高位26位 (1988年1月9・16日付))となっている。
収録曲
シングル盤レコード/カセットシングル
- 「パワー・オブ・ラヴ」(シングルバージョン) – 4:44
- 「スピリット・オブ・ラヴ」(シングルバージョン) – 3:35
公式編曲版
- 「パワー・オブ・ラヴ」(アルバムバージョン) – 5:26
- 「パワー・オブ・ラヴ」(シングルバージョン) – 4:44
チャート
セリーヌ・ディオンのヴァージョン
「パワー・オブ・ラヴ」はセリーヌ・ディオンのアルバム『ラヴ・ストーリーズ』からの2枚目のシングル。1993年11月1日に北米で、12月に日本で、翌年には全世界で発売された。
ディオンにとってジェニファー・ラッシュの曲をカバーするのはこれが2作目である。1作目は「ハイヤー・グラウンド」をフランス語に翻訳してカバーし、「プリュ・オー・ク・モワ」として発売されている。
1995年にグラミー賞最優秀女性ポップ・パフォーマンス賞とアメリカン・ミュージック・アワードにノミネートされた。
1999年のセリーヌ・ディオンの大ヒットCDザ・ベリー・ベストに収録されており、ライブバージョンは『ア・ロランピア』と『パリ・ライヴ』に収録されるなど、ディオンのライブ・パフォーマンスの中で最もよく披露される曲の一つになっている。ラス・ベガスのシーザーズ・パレスにおいて週5夜連続開催されている彼女のショウA New Day...でも披露された。
この曲は全世界でスマッシュヒットし、アメリカ、オーストラリア、カナダで最高位にまで上昇した。アメリカではセリーヌ・ディオンの楽曲としては初のビルボード・ホット1004週連続1位を果たし、ビルボード・ホット100シングル・セールスでは5週連続1位、ビルボード・ホット100エアプレイでは2位、ビルボード・ホット・アダルト・コンテンポラリー・トラックでは4週連続1位を果たした。カナダでは12週1位、計70週チャートインし続けた。その他の国(フランスとポーランドで3位、イギリスとベルギーで4位、スウェーデンで6位、ニュージーランドで7位)でもトップ10ヒットし、アメリカ(111万7000枚)とオーストラリア(7万枚)でプラチナ、ニュージーランド(5千枚)でゴールド、フランス(22万1000枚)でシルバーに認定された。
- 調:変イ長調(A♭)
ミュージックビデオ
ラジオエディット用に制作されたこの曲のミュージックビデオはランディー・セント・ニコラスの監督で撮影され、1993年にリリースされた。このビデオは2001年に発売されたセリーヌ・ディオンのDVD『ザ・ベリー・ベスト〜ビデオ・コレクション』に収録されている。
収録曲
日本版CDシングル
- 「パワー・オブ・ラヴ」(ラジオエディット) – 4:42
- 「イフ・ユー・アスクト・ミー・トゥ」 – 3:55
世界版CDシングル
- 「パワー・オブ・ラヴ」(ラジオエディット) – 4:42
- 「ラヴィング・ユー」 – 4:23
ヨーロッパ版CDマキシシングル
- 「パワー・オブ・ラヴ」(ラジオエディット) – 4:42
- 「ラヴィング・ユー」 – 4:23
- 「ディッド・ユー・ギヴ・イナフ・ラヴ」 – 4:21
日本版CDマキシシングル
- 「パワー・オブ・ラヴ」(ラジオエディット) – 4:42
- 「ラヴィング・ユー」 – 4:23
- 「イフ・ユー・アスクト・ミー・トゥ」 – 3:55
公式編曲版
- 「パワー・オブ・ラヴ」(ラジオエディット) – 4:42
- 「パワー・オブ・ラヴ」(アルバムバージョン) – 5:43
チャート・認定
参考文献




