アンザック (HMAS Anzac, FFH 150) はオーストラリア海軍のアンザック級フリゲートの1番艦。名称はオーストラリア・ニュージーランドの合同軍事組織ANZACにちなんでおり、アンザックの名を持つ艦としては3代目にあたる。
艦歴
ビクトリア州ウィリアムズタウンのテニックス・ディフェンス・システムズで1993年11月5日に起工され、1994年9月16日に進水、1996年5月13日に就役した。
2003年5月21日より3日間、イラク南部のアルファウ半島で活動するイギリス海兵隊第40コマンド部隊を支援するため、127mm(5インチ)砲による艦砲射撃を実施した。アンザックは計42発を発射し、全て目標に着弾した。演習を除けば、オーストラリア海軍としては31年ぶりの射撃であった。この砲撃による大きな戦果をうけ、この支援作戦は"5 inch Friday"と通称される。
2014年、対艦ミサイル防御(ASMD)のアップグレード(SEA 1448改修)を受けた。
2023年5月下旬、国連安保理決議により禁止されている北朝鮮籍船舶の「瀬取り」を含む違法な海上活動に対して、日本周辺海域に派遣され、オーストラリア海軍として2018年以降9度目となる警戒監視活動を実施した。同年6月10日、海上自衛隊の呉基地(広島県呉市)に入港し、歓迎式典が行われた。式典で演説したマクファーソン艦長は「日豪防衛連携は、豪にとってアジア太平洋地域で最優先に取り組むべきものだ」と表明した。今後、9月中旬までに、韓国やシンガポールなどのアジア太平洋諸国を訪問する予定。なお、本艦の呉基地への入港は今回が初めて。 6月24日・25日、南シナ海において、海上自衛隊護衛艦「いずも」、「さみだれ」と対水上戦、対空戦、LINKEX等の日豪共同訓練(トライデント23)を実施した。
新造艦に予算を回すため早期退役することとなり、2024年5月18日に西オーストラリアのスターリング基地で退役した。
同型艦
- FFH 151 アランタ(Arunta)
- FFH 152 ワラムンガ(Warramunga)
- FFH 153 スチュアート(Stuart)
- FFH 154 パラマッタ(Parramatta)
- FFH 155 バララット(Ballarat)
- FFH 156 トゥーンバ(Toowoomba)
- FFH 157 パース(Perth)
脚注
外部リンク
- HMAS Anzac (III) | Royal Australian Navy
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