大暑(たいしょ)は、二十四節気の第12。六月中(通常旧暦6月内)。
現在広まっている定気法では太陽黄経が120度のとき(黄道十二宮では獅子宮の原点に相当)で7月23日ごろ。暦ではそれが起こる日だが、天文学ではその瞬間とする。平気法では冬至から7/12年(約213.06日)後で7月23日ごろ。期間としての意味もあり、この日から、次の節気の立秋前日までである。
季節
快晴が続き、気温が上がり続けるころ。『暦便覧』には「暑気いたりつまりたるゆえんなればなり」と記されている。
夏の土用が大暑の数日前から始まり、大暑の間じゅう続く。土用の丑の日には鰻を食べる習慣もある。小暑と大暑の一か月間が暑中で、暑中見舞いはこの期間内に送る。立秋以降は残暑見舞いになる。
大寒と互いに半年後・半年前である。小寒と小暑も同じ関係である。
日付
定気法による大暑の瞬間(世界時、UT)と、日本・中国での大暑日の日付は表のとおり。日本における時刻はこの表の9時間後、中国では8時間後となり、世界時15時台の2国の日付は異なる。
グレゴリオ暦
グレゴリオ暦による1583年から2499年までの日本の大暑は表のとおり。
2025年の大暑は7月22日。
365日からの超過分が毎年蓄積し、4年に一度閏年でリセットされる様子がわかる(大暑は閏日の挿入される2月末日より後のため、4で割り切れる年が先頭)。 1798年から1955年までは7月23日、7月24日のいずれか(稀に7月22日)。 1956年から1987年までは7月23日が続いた。 1988年以降は7月22日、7月23日のいずれかとなる(稀に7月24日)。2464年からは7月21日もある。
七十二候
大暑の期間の七十二候は以下のとおり。
- 初候
- 桐始結花(きり はじめて はなをむすぶ) : 桐の実が生り始める(日本)
- 腐草為蛍(ふそう ほたると なる) : 腐った草が蒸れ蛍となる(中国)
- 次候
- 土潤溽暑(つち うるおいて あつし(じょくしょす)) : 土が湿って蒸暑くなる(日本・中国)
- 末候
- 大雨時行(たいう ときに ゆく(ときどき おこなう)) : 時として大雨が降る(日本・中国)
前後の節気
小暑 → 大暑 → 立秋
脚注
外部リンク
- 『大暑』 - コトバンク




