コペルニクス的転回(コペルニクスてきてんかい、独: Kopernikanische Wende, kopernikanischen Revolution、英: Copernican Revolution)とは、物事の見方が180度変わってしまう事を比喩した言葉。あるいは、既存の物事を根本的に転換させた視点で考察する際の表現。 コペルニクスが天動説を捨てて地動説を唱えたことに喩えている。
カントの用法
この言葉を広めるキッカケとなった最も有名な用例は、イマヌエル・カントの『純粋理性批判』第二版の序文における用例であり、そこでカントは、従来の認識論における「対象が認識を形成する」といった「対象中心説」から、「(理性を含む) 認識構造が対象を規定する」といった「認識構造中心説」(認識構造の吟味・批判) へと、観点を切り替えた自説の特徴を表すために、この表現を用いている。
脚注
参考文献
- 齋藤隆『カントの「コペルニクス的転回」の解釈について』日本大学文理学部人文科学研究所32、1986、pp18-28
関連項目
ウィキメディア・コモンズには、コペルニクス的転回に関するメディアがあります。
- 言語論的転回




![]()