コンスタンティヌス朝(コンスタンティヌスちょう)は、ローマ帝国後期の王朝。最初に単独皇帝となったコンスタンティヌス1世の名を採って呼ばれる。『ローマ皇帝群像』によると、王朝の祖コンスタンティウス・クロルスはダルダニアからきた貴族エウトロピウスと、皇帝クラウディウス2世や皇帝クィンティッルスの姪クラウディアとの間に生まれた息子とされている。ただし歴史家の多くは、この系譜はコンスタンティヌス家によるプロパガンダの結果として粉飾された可能性が高く、地位が高い2人の末裔に見せかけたかったのだろうという結論を下し、実際の出自は不明としている。
コンスタンティヌス朝皇帝一覧
- コンスタンティウス・クロルス(305年 - 306年) テトラルキアの西方正帝:東方正帝ガレリウスの共同皇帝
- コンスタンティヌス1世(312年 - 337年)
- 副帝クリスプス(317年 - 326年)
- 副帝コンスタンティヌス2世(317年 - 337年)
- 副帝コンスタンティウス2世(324年 - 337年)
- 副帝コンスタンス1世(333年 - 337年)
- 副帝ダルマティウス(335年 - 337年)
- ポントゥス王ハンニバリアヌス(335年 - 337年)
- コンスタンティヌス2世(337年 - 340年)
- コンスタンティウス2世(337年 - 361年)
- 共同皇帝ウェトラニオ(350年)
- 副帝コンスタンティウス・ガッルス(352年 - 354年)
- 副帝フラウィウス・クラウディウス・ユリアヌス(355年 - 360年)
- コンスタンス1世(337年 - 350年)
- フラウィウス・クラウディウス・ユリアヌス(360年 - 363年) 「背教者」
系図
脚注
参考文献
- ベルトラン・ランソン 著、大清水裕 訳『コンスタンティヌス -その生涯と治世』白水社、2012年。ISBN 9784560509678。
関連項目
- アウグストゥス (称号)
- カエサル (称号)




