スーパードラゴンは、かつて東日本旅客鉄道(JR東日本)が一ノ関駅 - 盛駅間を大船渡線経由で運行していた快速列車。

概要

大船渡線全線を走破する快速「むろね」が前身で、その線形にちなむ「ドラゴンレール大船渡線」の路線愛称付与にあわせて当列車も「スーパードラゴン」に改称された。

東日本大震災以降は太平洋側を運行できなくなり、一ノ関 - 気仙沼間の列車となっていた。2013年には列車そのものが廃止され、大船渡線の定期列車は全て普通列車となった。

運行概況

1日1往復運行されていた。2010年12月4日のダイヤ改正までは1日2往復だった。

気仙沼駅 - 盛駅間は東日本大震災以降運休扱いとなっていたが、その後各種市販の時刻表5月号から気仙沼止まりの列車と表記されるようになった。

停車駅

一ノ関駅 - 陸中門崎駅 - 陸中松川駅 - 猊鼻渓駅 - 摺沢駅 - 千厩駅 - 折壁駅 - 気仙沼駅

  • 2011年まで運行されていた気仙沼駅 - 盛駅間は全列車各駅停車であった。

使用車両

キハ100系気動車が2両または3両編成で使用されていた。全車自由席であった。

大船渡線速達列車沿革

  • 1960年(昭和35年) - 仙台駅 - 盛駅間を運行する準急列車として「むろね」運行開始。
    • なお、仙台駅 - 一ノ関駅間は「くりこま」と併結運転。
  • 1963年(昭和38年) - 「むろね」2往復に増強。また、盛岡駅 - 盛駅間を東北本線・大船渡線経由で運行する準急列車「さかり」運行開始。ただし、「さかり」の盛岡駅行は大船渡線内普通列車として運行される。
  • 1966年(昭和41年) - 「むろね」・「さかり」急行列車に格上げ。
  • 1968年(昭和43年) - 「さかり」、青森発着となる。
  • 1970年(昭和45年) - 「むろね」1往復増発。3往復に増強。
  • 1972年(昭和47年) - 以下の様に運行形態を変更。
    「むろね」1往復を一ノ関発着とし、「からくわ」の愛称を与える。「むろね」2往復に減。
    「さかり」、盛岡発着とし、大船渡線内を「むろね」と併結運転を行う。
  • 1982年(昭和57年) - 東北新幹線開業に伴い、以下のように運行体系の見直し。
    「からくわ」・「さかり」を廃止。
    「むろね」を快速列車に格下げ。
    急行列車停車駅(大船渡線内)
    一ノ関駅 - 陸中松川駅 - 摺沢駅 - 千厩駅 - 気仙沼駅 - 陸前高田駅 - 小友駅 - 大船渡駅 - 盛駅
  • 1988年(昭和63年) - 「むろね」下り列車のみ三陸鉄道南リアス線釜石駅まで乗り入れ。
  • 1993年(平成5年) - 名称を「スーパードラゴン」に変更。
  • 1997年(平成9年) - 「スーパードラゴン」南リアス線釜石駅乗り入れを中止。
  • 2007年(平成19年)3月18日 - 一部の「スーパードラゴン」が通過していた陸中門崎駅、陸中松川駅に全列車停車開始。これにより、「スーパードラゴン」の停車駅がおおむね統一される。
  • 2010年(平成22年)12月4日 - 1日2往復から1往復になる。
  • 2011年(平成23年)3月11日 - 東北地方太平洋沖地震により、大船渡線運休。4月1日に一ノ関駅 - 気仙沼駅間のみ運転再開。
  • 2012年(平成24年)4月28日 - 上り列車のみ停車していた折壁駅に下り列車も停車。
  • 2013年(平成25年)3月15日 - 3月16日のダイヤ改正により各駅停車化され廃止。
  • 2025年(令和7年)3月22日 - キハ100系の運転終了にあわせ、快速スーパードラゴンを1日復活運転。

注釈

関連項目

  • 南三陸 (列車) - 仙台駅と気仙沼駅を結んだ

DRG SVT 137 DB SVT 04

特急列車

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