平成23年台風第11号(へいせい23ねんたいふうだい11ごう、アジア名:ナンマドル)は、2011年8月に発生し、フィリピンや中国、台湾などに被害を出した台風である。

進路の経過

8月21日21時にパラオの北部の海域(北緯12度24分・東経128度36分)で熱帯低気圧が発生し、2日後の23日21時に台風に発達したため、アジア名「ナンマドル(Nanmadol)」と命名された。命名国はミクロネシアで、ナンマトル遺跡に由来する。なお、フィリピン大気地球物理天文局(PAGASA)はこの台風について、フィリピン名「ミナ(Mina)」と命名している。台風は25日から26日にかけて急激に発達し、25日9時に強い台風、26日3時に非常に強い台風となった。急発達した理由の1つは、フィリピンの東を非常にゆっくりとしたスピードで進行したことである。そして27日にフィリピン北部を通過し、29日に台湾台東県大武郷付近に上陸。31日9時に中国華南で熱帯低気圧に変わり、9月1日に消滅して低圧部となった(天気図上の低気圧は事後解析により温帯低気圧扱いせず)。この低圧部は2日18時に天気図上から消滅している。この台風により、フィリピンでは2人の漁師が行方不明となった。

影響・被害

フィリピン

パンガシナン州では台風による地すべりで2人が死亡するなど、35人が死亡し、8人が行方不明となった。

台湾

中国

福建省では台風による大雨により、2人が死亡し、4人が行方不明となった。

脚注

外部リンク

  • デジタル台風:台風201111号(NANMADOL)- 総合情報(気圧・経路図) - 国立情報学研究所(北本朝展)

2004年 台風16号|災害|NHKアーカイブス

平成28年(2016年)台風第13号

近畿地方整備局 災害写真ライブラリー|平成23年(2011年)台風12号 紀伊半島大水害 災害写真

平成30年台風21号 ImosanWorks

台風11号の影響 あまみ便り(観光ネットワーク奄美)