世界人口(せかいじんこう, World population)とは、世界において生存しているヒト(人)の数。国際連合(国連)の推計では2022年11月15日に80億人に達した。

なお、統治している地域の人口を正確に把握できていない政府も多く、世界人口は国際機関や各国政府、大学などの研究者による推定による部分が大きいため、各資料を閲覧する際には注意を払う必要がある。人口1億人を超えている国は全部で16か国ある(2024年11月1日現在)。

人口推移

18世紀の産業革命以降に世界人口の増加ペースが速くなり、1800年には10億人程度に達した。そして、20世紀に人類は人口爆発と呼ばれる人類史上最大の人口増加を経験した。国連の推定では19世紀末の1900年におよそ16億人だった世界人口は20世紀半ばの1950年におよそ25億人となり、20世紀末の1998年にはおよそ60億人にまで急増した。特に第二次世界大戦後の増加が著しい。

現在の人口は、過去6000年間に存在した全ての人口のおおよそ5分の1にあたる。米国PRB(Population Reference Bureau)の研究によれば、人類史上これまで約20万年間に存在した総人口の7%近くを現在(2022年)の世界人口が占めている。

以下の表は、国連によるおおよその人口推定および推計値である(10億人増加に要した年数も併せて記載している)。世界人口が50億人に到達したと推計された1987年7月11日を記念して、国連人口基金ではこの日を「世界人口デー」と1989年に制定している。

2022年11月15日に世界人口は80億人を突破し、2023年7月時点の推計では80億4500万人に達している。

今後の予測

世界人口の予測は非常に困難であり出生率の変化などによって変動も大きいため、国連の予測も断続的に修正されてきている。国連は約2年おきに最新の推計値である『世界人口推計』(World Population Prospects)を発表しており、その2019年版では、2030年に約85億人、2050年に約97億人となり、2100年には約109億人でピークに達するとの予測がされている。

さらに2024年版では、2061年に100億人を超えたのち、2084年頃には約103億人でピーク(2019年版より前倒し)となり、2100年には約102億人へと微減すると予測されている(いずれも中位値)。


一方では近年、先進国や一人っ子政策を行ってきた中華人民共和国のみならず、東南アジア諸国やインド、バングラデシュ、トルコ、中南米諸国などの中進国、発展途上国においても出生率の低下が急速に進行しており、世界全体の人口減少は以前よりも早く訪れるとする予測が出始めている。

米国ワシントン大学の保健指標評価研究所が2020年7月に発表した研究(英医学誌『ランセット』掲載)によると、世界での平均出生率は低下しつつあり、2017年時点で2.4から、2100年までに1.7以下になると予測。これにより世界人口は2064年頃に約97億人でピークに達したのち、21世紀末までに約88億人に減少すると予測している。

加えて日本や韓国、イタリア、スペインなど計23か国では、同世紀末の人口が2017年時点との比較で半数以下になると予測されている。アジアも2055年に人口が減少へ転じ、21世紀後半も人口爆発が継続するのはアフリカ大陸のみと予測されている。日本は2008年の1億2808万人をピークに減少していて、2100年には6300万人になるという予測がある。

大陸別の推定人口

世界人口推定・予測値

過去の人口を含め、世界の総人口を推定することは非常に困難であり、研究者によって数値も異なる。ここでは複数の研究者によってまとめられた推定値を列挙する。予測人口は中央値のみを示す。

脚注

注釈

出典

関連項目

外部リンク

  • 世界人口推計 (国際連合) (PDF)
  • 世界人口の推移(1950~2050年) - 統計局
  • 人口の多い国|キッズ外務省
  • 世界の人口と日本の人口|NHK for School
  • Worldometer(Dadaxによる世界人口リアルタイムカウンター)

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